ニッセは新しい帽子がお気に入り。ところがおつかいの帰りに、雨にふられてびしょぬれに・・・。柔軟な感受性をもつ少年を描いた絵本。
ニッセはお母さんに新しいぼうしをかってもらいました。
つばのついたかっこいいぼうしです。
ところがおつかいにでかけた帰り道、どしゃぶりの雨にふられてしまい、ニッセのぼうしはへにゃへにやに。
お母さんはアイロンをかけてあげますが、新聞の柄がつばにうつってしまって・・・。
もちろん、主人公はニッセなのですが、母である私としては、お母さんの気持ちになって読んでしまいました。
帽子をとても気に入ってくれたニッセに、お母さんがおつかいを頼んだばかりに、帽子をへにゃへにゃにさせてしまって、アイロンをかけてあげれば新聞がうつってしまうし・・・。
新聞がうつった帽子をかぶって鏡を見るニッセの横で、祈るようにせつない顔で覗き込むお母さん。
でも、鏡に向かってニッセが微笑んでいるのを見て、ほっとした顔で微笑むお母さん。
あー、気持ち分かるな、と思ってしまいました。
親の責任で子どものものをだめにしてしまったとき、子どもが怒らないかとヒヤヒヤしますものね。
ニッセシリーズには、ほかに「とこやさんにいったニッセ」があります。 (ゆずきんかんさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子2歳)
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