夏休み、小学五年生のハルは、偶然出会った少年とキャッチボールの約束をした。しかしその少年は、雨の呪いをかける化け物かもしれないと判明し……!? 小川未明賞大賞受賞第一作! 不思議な少年とハルの、笑いあり涙あり、ちょっとだけ恐怖もありの、あたたかい友情物語。
閉じられた扇子が横に開かれていくような展開の話でした。
約束に異常にこだわりのある父親が出てくるのですが、読み進むにつれ、だんだんとどうして父親が約束にこだわるのかが分かってくるという、言ってみたら謎解き本かもしれません。
まるで水木しげるさんの世界のように、妖怪(ばけもの)が出てきて、もし自分が主人公のハルだったら、多分、腰を抜かしてしまうかもしれません。
なかなか面白いストーリーでした。小学校中学年くらいから楽しめるような気がします。 (汐見台3丁目さん 40代・ママ )
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