コルチャック賞受賞作品。スウェーデンの人気児童文学作家の代表シリーズ、4部作の第3作。ウィーンのユダヤ人姉妹、ステフィとネッリがスウェーデンへきて4年目の春。母国の両親はテレジン収容所へ送られ、連絡も途絶えがちに。そんな状況の中、ステフィは将来を夢み、イェーテボリの女子中学で学ぶ。だが、島に残るネッリは実の両親を思いやることができない。離れ離れで心の通わない妹を気にしながら、高校進学をめざすステフィ。家族、友情、民族、戦局の行方……。さまざまなことを思い、悩みながら、大人への階段をかけあがる。異国の地で、多くの人々とふれあいながら、姉妹はそれぞれ、たくましく成長する。
この年齢で親元を離れ、しかも異国で育っていく姉妹。
親としても我が子のことを遠い場所から案じているでしょうね。
想像するだけで切ないです。
そして、子供達も今与えられた場所で懸命に成長していく。
戦争がなかったら・・・たらればを考えても仕方ありませんが、現実を受け入れ折り合いをつけながら生きていく・・・色々考えさせられるシリーズに思います。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
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