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人嫌いの若商人・善蔵が営む古道具屋を、旅の若者・高市が訪ねてくる。一緒に花見へと繰り出した妹の深雪たちを追いかける羽目になった善蔵だが、料理だけを残して皆の姿は消えていた。不可思議な一日に翻弄される善蔵を待ち受けていたのは――? からくり人形が語り出す深雪の秘めた想い。綾子のかなしい過去。小春の意外な思い出・・・桜の中でそれぞれの心が交錯する。涙あり、笑いありの明治人情妖怪譚シリーズ第三弾!
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今回の舞台は満開の桜の大木の下でした。
古道具屋の喜蔵や妹、友達、ご近所、旅の途中の高市、みんな揃ってお花見に出かけ、鬼の小春も加わったところで、それぞれが不思議な体験をします。
現実なのか幻なのかわからないと感じたり、酒を飲み過ぎたからなのか?と思ったり。
幻想的という表現にふさわしい、散る桜の情景がありました。 (みいのさん 60代・その他の方 )
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