ミハイル・ショーロホフ「人の運命」、手塚治虫「ぼくは戦争を忘れない/語り部になりたい」、手塚治虫「紙の砦」の、3編を収録。
どなたにも、是非とも読んでもらいたい一冊です。
戦争(第二次世界大戦)を知っている、体験した人と直接交流ができた最後の世代として、未来の子どもたちに、もちろん現代のあらゆる人たちに是非とも読んでもらいたいです。
私たちの世代(1980年代生まれ)は、祖父母に戦時中の体験を直接聞くことができた最後の世代だと思います。祖父母たちはどんどんこの世から去っていきます。ですから、漫画や映画や文学やあらゆる方法を使って、戦争のことを伝えなければならないと思うのです。
戦争をしたら、どういう事がおきるのか?
是非ともこの作品を読んで、そして他の作品も読んで(あるいは映画などを見るのもいいでしょう)、知ってほしい。
人間は、戦争をしたら、どんどん悪くなっていきます。おかしくなってしまいます。ヤバいと思って、危機感をもって欲しいのです。そして、戦争や争いで問題解決をするのではなく、別の方法で問題を解決するように、一人一人が意識して行動してほしい。
特に、手塚治虫の漫画は、小学生でも絵をみたらわかります。
手塚治虫の文章も、小学校くらいでも読める、わかりやすい文章です。
一番最初の、ロシアの文学作品は、やや読みにくく難しいと思いますが、それでも頑張って読んでみて欲しい。どこの国でも、戦争になれば、起きる事は同じなのだとわかります。
結局、人間の悪いところが一番出てしまうのが戦争。それによって長年にわたっていろんな人が苦しんでいます。今も!
このような短編集を読む事は、平和な世界を作っていくために必要だと思います。第三次世界大戦を起こさないように、皆さん、ご協力ください。 (渡”邉恵’里’さん 30代・その他の方 )
|