「ことらちゃんの冒険」 みんなの声

ことらちゃんが電車にのろうとして
捕まって、かごに入れられ、
駅で電車に乗る人をかごの中から見るだけで
あとから、電車に乗ったと勘違いしていたお話など、
どのお話もかわいくて、面白くて、
古いお話ですが、
子どもたちも気に入って「もっと読んで」と言うので、
一気にねる前に読んでしまいました。

図書館で見つけて読みました。石井桃子さんの絵本、古いはずだけど新刊っぽいと思ったら…昔の本を再編して新しく出されたものでした。これは買うしかありません（笑）
もう表紙の絵からしてかわいいですが、本文中に出てくることらちゃんや他の登場人物の絵も素敵です。石井さんのお話と深沢さんの絵とがぴったりと合っていて、魅力的です。
50年近く前（雑誌連載時はそれより10年近く前）の絵本のため、今は使われない表現があったり、今の価値観にそぐわない点もあったりするのですが、改変することなくそのまま載せてあります。だからこそ、ことらちゃんの魅力が削がれることなくいきいきと表現されているのだと思います。
ことらちゃんが本当にかわいくて、お気に入りの一冊になりました。

ちなみに、古い言い回しがあるため、10歳の娘には分かりにくい表現もあったようだということを書き添えておきます。

好奇心旺盛な悪戯ねこの”ことらちゃん”の８つのお話があってとても微笑ましく楽しかったです。日常どこにでもあるようなお話に、だだっこの１歳１１ヶ月の孫と重なってしまいました（笑）「ことらちゃんのおてがら」では、弟のタイガちゃんと妹のミーちゃんが生まれて一緒に遊んであげることらちゃんですが、ちょっと失敗したからお隣の屋根に登って隠れてしまうところも可愛いですが、一番笑えたのが「いやだよ。おりたら、ぶたれるもの」に、爆笑してしまいました。ねこのおかあさんも人間のおかあさんと一緒なんだなあと思いました。「ことらちゃんの電車」は、クリスマスプレゼントになってタイガちゃんが、まりこちゃん家に貰われていくのが、私にはこれから先ことらちゃん寂しくなるなあと思いました。

2015年初版になっていますが
それにしては、絵が昭和的・・・
石井桃子さん作！？
ちいさなお話ではありませんか
それも８っつ

内容的に、今はこの表現では
クレームかな・・・と思われますし

そうしたら、昭和33年「婦人之友」に連載されたもの中から
加筆、再構成し
1971年刊行したものを、復刊したものだそうです
絵は、新たに書き下ろされた作品だそうです

作品当時の時代背景、
故人であることを考慮し
原文どおりだそうです

作品として
このうような形で残していただいたことは
ありがたいことです

日常の、ほんのささいな
ねこちゃんのおはなし

「素朴」で
いつの時代のこどもも
自分と同じ気持ち！？かも・・・と思ったり
一緒に心配したり
クスッと笑っちゃったり
空想を楽しめる作品かと思われます