「あたまのうえのかみさま」 みんなの声

誰にでも守り神がついていて、ふだんの行いを見ているんだという発想が素晴らしいと思います。
でも、良いことにも悪いことにも力を貸してくれる神様だとしたら、時には疫病神になってしまうとしたら、いかに自分の行いが大切か、改めて考えてしまいます。
ちょっとあまのじゃくなアンちゃんを通して、のぶみさんの言わんとしていることが易しく語られています。

あんちゃんのあたまのうえに、いつもかみさまがいるということを
おかあさんはちゃんと知っていました。
それを教えてあげたのですが、あんちゃんは信用していないですね。
そこで、かみさまみずから、姿を現してあんちゃんとお話しました。
てるてるぼうずみたいでかわいい。
こんなかみさまがいつもいっしょにいるとおもうと嬉しくなります。
あんちゃんはおりこうさんだから、
かみさまのおはなしがとてもよくわかったみたいでした。

すべてに神が宿っているという「神様」のお話。
抽象的な話になりがちなのに
とてもわかりやすい展開にしてあるのですが・・。

私には、言葉の使い方が、ちょっと受けつけないものでした。
おふざけのセリフ回しが
このお話には合わない気がしました。
なんていうか・・・・国語力不足？でしょうか・・。

題材がいいだけに、期待して読んだので
そんなところが目についてしまったのかなぁ・・。

イヤだイヤだ　ばかり言っている、マイペースでちょっとわがままなアンちゃん。
最初は、おいおいアンちゃん大丈夫？と思いました。

だけどアンちゃん。突然現れたかみさまをすぐに受け入れて
かみさまの言うことは素直に聞くんです。
そして、かみさまとの出会いによって、最後はグンと成長します。

ラスト、もう姿が見えなくなってしまったかみさまに語りかける
アンちゃんの言葉が胸に響きました。
アンちゃんが、これからみんなに優しくしようって思ったのは
かみさまのお腹がいつもいっぱいになるように・・・だからなんですよね。
自分のためではなくて。
話の最初と最後で、アンちゃんの印象が凄く変わりました。

息子はのぶみさん恒例のクイズや絵探しを楽しそうにしていましたが
ラストに近づいてくると集中して聞いて、
最後は悲しくなったのか毛布をかぶってしまいました。

あたまのうえのかみさま。一人一人にちゃんといる、その人だけのかみさま。
お母さんのお腹にいる時から、ずっとずっと、一緒のかみさま。
そんなかみさまがほんとにいたら、ちょっと素敵だなあ・・・。

このお話は、頭の上にいる自分だけの神様のお話でした。このお話の主人公の女の子の頭の上にはかわいらしい行くだるまみたいな神様がいたのですが、実はこの女の子が赤ちゃんの時から一緒にいて女の子のことをよく知っているのとかがちょっと感動的なお話でした。