お話は、主人公の「ぼく」の家の庭に宇宙人たちが来るところから始まります。
宇宙人たちは、庭の木にロープを縛り付けて、地球を持って帰ると言うのです。
すると、おじいちゃんが、
「いいから、いいから。うちでゆっくりしていってください」
と言いました。
宇宙人たちは家の中でゆっくりして、銭湯に行って、そして家に帰ったらたこやきパーティ。その上、「ぼく」の家に泊まってしまいました。
そうすると、翌朝、地球ではなくおじいちゃんを連れて帰ると言い出したのです。
おじいちゃんは、
「いいから、いいから」
そのうちに雨が降り出して……。
宇宙人たちは、おじいちゃんの、
「いいから、いいから」
にのせられて、持って帰りたいものを次々と変えていきます。
もう、地球のことなんて、すっかり忘れています。
もしかして、これは、おじいちゃんならではの戦法!
「いいから、いいから」
と言いながら、地球の危機を救ったおじいちゃん。
年齢に関わらず、幅広い年代の方にお勧めです。