絵の具のあたたかい色彩。繰り返しの楽しい文章。はりねずみさんの夜の散歩は、「てくてく」でなく、「てこてこ てこてこ」。いかにも小動物ののんきなお散歩、という感じがします。でも、のんきなだけではないのですね。夜道には、おおかみもいます。おおかみが「いただきまあす」と、はりねずみを食べようとした次の瞬間、おおかみの目から大粒の涙がいっぱい飛び散ります。娘も、おおかみのように思いっきり長く舌を出して、「おおかみさん、いたくて、とんでかえっちゃったよ〜。」と、おおかみに同情。「ころころ ころころ はりねずみ」・・・はりねずみさんは、ねぐらに帰って、すやすやすや。