あまりにも有名な昔話ですが、黒井健さんの優しい挿絵が本当に素敵です。
雪の降る様子はしんしんとして寒く、囲炉裏の火に照らされた家の中は、柔らかい光に照らされて温かそう。
挿絵の重要性を再認識させてくれます。
ただ一つ気になったのは、おじいさんがまげを結っていなかったこと。
市場で下駄や草鞋が売られており、道行く人は全員着物を着て藁靴を履いていますし、おじいさんも菅笠を売り歩いている。
ということはそれなりに古い時代を想定している筈なのですが・・・
小さなことですが、子供はビジュアルで物事を記憶するものなので、絵にも整合性があった方が良いのではないかと思いました。