息子が図書館で借りました。アンティエ・グメルスは旧西ドイツ生まれで、高校からイタリアで暮らしたそうです。訳者がわんぱくだんシリーズのゆきのゆみこ。わんぱくだんシリーズが好きな息子はゆきのゆみこ作品だと思ったようです。
独特な色使いの絵が目を惹きます。仲良しの動物たちが森に集まって一晩過ごすことになります。うさぎのホッペルは怖がりなのでモンスターでも出ないかと心配しています。
みんなが眠った頃に現れたのがバイオリンを弾いて魔法をかけるモンスター。ホッペルだけは耳を結んでいたので無事でした。
うさぎなので、耳を結んでしまえば聞こえない?なかなか考えているなあと思いました。耳をお団子のように結んでいる絵がおもしろいです。
みんなを助けるためにホッペルは魔法使いに助言をもらおうと出かけます。弱虫の子どもが強くなっていく過程は「ラチとらいおん」を思い出しました。
自分のためだけに頑張ろうとしても頑張れないけれど、友だちのためだったら頑張ろうと思えるかもしれないと思いました。私も怖がりですが、子どもや家族のためと思えば、自分のために頑張るより力がでるからです。
ラストが頑張ったホッペルにはかわいそうな結果だなあと思いました。ホッペルはお友だちを助けることができたでしょうか?
モンスターの絵が独特ですし、バイオリンを弾くというのも今まで読んだ本にはなかったし、魔法使いの絵も独特で一度見たら印象に残る絵だと思います。