1938年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
何と、クレア・ターレー・ニューベリーは、この他に「うさぎのマシュマロ」「エイブリルと子ねこ」「T-Bone the Baby Sitter」(未訳)の3作品でもオナー賞を受賞しています。
お話は、9歳の誕生日ジェームスが、こいぬのバーキスを貰うシーンから始まります。
ジェームスは、バーキスを独り占めしようとして、お姉さんのネル=ジーンと大喧嘩。
そんな些細な姉弟の物語を、バーキスを中心にして描いた作品で、本当に身近に感じられる題材をテーマにしています。
読後感は何とも言えず、ほのぼのとした暖かい気持ちにさせてくれますが、文章量が圧倒的に多いのが難点です。
これでも文章量は、少し短くしたと後記にありましたので、相当な長さだったのでしょう。
4歳〜5歳ぐらいだと、物語に大きな展開がない分、飽きてしまうかも知れません。
ただ、挿入された絵が、それを補うくらい魅力的なので、読み方を工夫して読み聞かせして欲しい作品です。