読み終えた後、息子がなんだか悲しい話だねと言いました。確かに、老いと死を扱った本なので、まだ死と言うものに実感がそれほど湧かない息子にはそう感じたのかもしれません。
私自身は、この本を読んでいる途中から、何故だかオーヘンリーの『最後の一葉』の話を思い出していました。どこがどうつながったのかは分りませんが...
孤独死に見えても、その人の人生がどんなだったかなんて本当は分らないものなんですね。そして、本当は孤独でなかったのかもしれない。少なくとも、この話の中では、アンジェロはその人生の最後の曲がり角?で、心から愛せるものに出会え、充実した死を迎えたんだなと思いました。
色々と考えさせられた本でした。そして、最後に涙があふれました。