加古 里子さんの、かがくのほんシリーズになります。
5歳の息子がなぜか突然、人間の進化に興味を持ち、
いろいろ細かく質問してきて困ってしまい、5歳児でも
進化の過程がわかるような絵本はないかといろいろ探した結果、
やっとたどり着いたのがこの絵本です。
人間の進化に関する本を探し回って気付いたのですが、
本格的に詳しく書いてあるものは絵より文字のほうが多く、
大人でも読むのが大変だったり、専門用語などで理解に苦しむ
ものが多く、児童書や絵本では猿人から新人に進化する中途半端な
過程しか取り上げていないものが主流なんですよね。
どこから聞いたか、「人間は最初、魚だったんだよね?」という
息子の期待にこたえるには、生命の誕生からの進化を子どもにも
わかりやすく書いてあるものが必要だったわけですが、まさに
この絵本は、私と息子の期待に応えてくれました。
この絵本では、宇宙のはじまりから始まって、地球と海の誕生、
生命の誕生、動物が海から上陸したりと順を追ってたくさんの
絵とともに最低限の説明が書かれているので、息子もどうやら
満足したようです。
その上、人間に関してはこと細かく、猿人からの進化の過程はもちろん、
人間の体のこと(子を産み育てる、成長する体のこと、骨や筋肉、内臓の働き)、
それから、人間の手のこと、知恵や知識、人間社会や混乱にいたるまで
書かれてあり、まさにタイトルどおり「人間」のことがぎっしり詰まっていて、
大人が読んでも十分読み応えがあります。
・・・と思ったら、本の対象年齢が「小学校中級〜大人まで」
とのことですので、大人も読み応えがあって当然ですね。
この他にも、「海」「地球」「宇宙」があります。
是非揃えたいシリーズです。