火山が噴火して溶けた大水が、何かを壊そうと頑張ります。
しかし町も逃げる岩も逃げる、魚も逃げる
何も壊せないまま、壊そうという意志だけを持って駆け抜ける大水・・
何とも不思議なストーリー展開でした。
でも、なんとなーく心に引っかかってくるものがありました。
動物たちが逃げているときのセリフ
「からだって心と違って強いんだねえ」「こころみたいにあきらめないんだねえ」
この本が言いたかったことはここにあるのでしょうか?
危機を前にしたときの生き物の弱さ、強さをふと感じました。
最後に自分が自分の水をちょっとだけ飲んで自滅する大水の姿には
なんだか気が抜けてしまいました。
カラッと笑いながら読むのがナンセンス絵本なのでしょうが
いろいろ考えさせられる一冊でした。
危機に立った時の人の気持ちを上手にユーモアに包んでるのかなと思いました