「すずむしケンゴのうた」 みんなの声

すずむしのケンゴが仲間の虫たちと、静かな草むらで毎日楽しく

歌を歌っていた。突然にブルドーザーが現れたので、虫たちは

てんでんばらばらに逃げたけれど、ケンゴたちが戻ってきて、歌っ

ていると仲間たちも戻ってきて、虫たちの大合唱が始まり、虫た

ちの歌声を聴いていたブルドーザーは音をたてずに、どこかへ

行ってしまったので、仲間の力って凄いなあと思いました。

山崎匠さんの原色をたくさん使った虫たちの世界がとてもインパクトありました。
ケンゴは、最初あまりなくのが上手くなかったのかな？
それでラストはうまくなってきて故郷の草むらに帰ってきたのかな？
こういうのも、いわゆる立身出世というのでしょうか？
小さな虫の話ですが、意外に「漢（ｵﾄｺ）」な話だと思いました。

草むらで、仲間の虫たちと楽しく歌を歌っていたすずむしケンゴ。
ある日、ブルドーザーが整地を始め、仲間はてんでばらばらに逃げていきます。
ケンゴも最後まで抵抗しますが、非力を知ると、出て行きます。
ケンゴは飛んでいき、そこにある自然や生き物達と再び歌を歌い・・・。
リンリルリー。
すずむしを飼ったことがあるので、その音色が蘇ってくるようです。
決してあきらめない、ケンゴの強い意志が伝わってきます。
だからこそ、見出す自信。
文章は擬音が多く、やはり音読で味わいたいですね。
絵は不思議な印象の筆跡で、優しくもあり、力強くもあり。
読後は不思議な余韻が残りました。