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なぎさの小枝」 みんなの声

なぎさの小枝 作:今村 葦子
絵:降矢 なな
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:1997年05月
ISBN:9784593560424
評価スコア 4.4
評価ランキング 13,063
みんなの声 総数 4
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  • 寒い静かな日の読み聞かせ

    静かで太い、良いお話。
    降矢ななさんに惹かれて読みましたが、空の高さ広さを感じる壮大さがあり、羽ばたきや潮の香り、風の冷たさを感じる絵でした。3Dだった。
    好きでいろんな本を読んでいるけど、行間を絵にする、本当に素晴らしい画家さんです。ぜひ原画を見たい。

    この逸話、聞いたことある……。どこでだろう。
    すごく切なくて厳しくて、人間、というより私ってば、しんどいことがあるとすぐへこたれるけど、私にも命の棒があるのではないか。考えさせられました。
    私、ちゃんと命の棒をくわえて世を渡っているよね。
    静かに何度も反芻したい絵本です。

    娘には全然ウケなかったけど、こういう本がひそかに本棚に立っていてもいいんじゃない。ある時いきなり気がついて、心に食っちゃうのもいいんじゃない。
    そういうお話でした。
    切るような冷たい風の季節に、読み聞かせたいですね。
    海辺のお店にさりげなく置いてあると、ステキかもーー。

    投稿日:2010/11/06

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  • 渡り鳥と小枝

    図書館の降矢ななさんの作品展示で目に留まった未読本でした。
    降矢さんの作品としては、初期の作品のようですが、渡り鳥と海の不思議な合体した世界に魅せられてしまいました。
    渚で見つけた小枝を手にして、おじいさんの語るお話はとても奥深いものでした。
    渡り鳥は枝をくわえて空を旅するのだそうです。
    そして、疲れたら海の上でその枝にとまって休むのだそうです。
    水鳥は木にとまって休んだりはしないと語るおじいさんは、話の矛盾に気づいてはいます。
    でも、本当の事だと思うのです。
    疲れたときに、辛いときに、きっと小枝が助けてくれるのです。
    表紙で、女の子が小枝を持って空を飛んでいます。
    答がすでに用意されていました。

    投稿日:2024/06/06

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    0
  • 降矢ななさんの絵がとても素敵です

    降矢ななさんの絵がとても素敵です。

    渡り鳥が海を渡る時にはどうやって休憩をしているのか?
    考えたらとても不思議だなと思いました。

    息子も私も、おじいちゃんお話の「大むかし、じいちゃんが、まだ、ばあちゃんだったころに、きいた話」という言葉に「えー!」。

    大人だと、前世のことかな?と連想が働くのですが、子どもだと理解ができなかったようでした。

    渡りにまつわるエピソードにロマンを感じました。ななさんの海の色、空の色の青がとても美しかったです。

    投稿日:2009/03/15

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  • 静かに たいせつに

    • みぽみぽさん
    • 30代
    • ママ
    • 宮崎県
    • 女の子13歳、女の子9歳、女の子4歳

    降矢ななさんの絵が とても深い静かに読みたい絵本です。

    おじいちゃんと孫娘が渚を散歩しながらお話をします。
     「むかし、むかし、大むかし、じいちゃんがまだばあちゃんだったころに、きいた話だよ。」

    いつもと違う始まりなので 娘は へ?って目を丸くしていました。
    入り江で女の子が拾った小枝。
    小枝。
    渡り鳥と小枝の関係。
    小枝はいのちをあらわしている。

    ちょっと 小学校3年生の娘には 何となく難しかったかもしれません。
    現実と お話と 別々な方向からやってきて、でもきっと娘の頭の中で一つになっているようでした。

    静かな静かな絵本です。
    きれいで深い色合いの絵本。
    静かで静かにききたいお話。

    結構にぎやかなことが好きな娘なのですが 静かに何度も私が一緒に読んだあとも自分で読んでいました。

    「なんか 心がギュッとするよ。」

    しばらくずっと読んでいたあとに ふと娘が呟いた言葉です。

    いのち の絵本・・みたいなことをきっと感じているのかもしれません。
    大切に大切に読んでいる娘に なんだか 成長みたいなものを感じた母でした。

    投稿日:2008/12/27

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