3歳の娘と読みました。
娘とはつい最近、一緒にさくらんぼを食べたばかり。
さくらんぼ さくらんぼ
かわいいよねー
といいながら、一緒に読んでいると、
お猿さんがきて、ぶたさんが来て、
お皿の中にあったさくらんぼが
ひとつ、またひとつと、なくなっていきます。
なくなったさくらんぼの代わりに、
動物達が食べたさくらんぼの種と、枝が、
お皿に吐き出されているのがとても細かい。
3歳の娘はまださくらんぼの種を上手に出せません。
それを思い出したのか、
「動物さんたちも、たね、ペッ って、できないもんねぇー」
と言っていたときに、
お皿の上の種を発見し、
しばし固まっていました。
「ま、負けた・・・」
そう確認したに違いありません。
お皿の上に残った最後のひとつを囲んだ
動物たちの真剣な表情。
その場の緊張感が伺えます。
とそこに、漁夫の利の展開。
娘は娘なりに、そして私も細かいところがとても面白く感じられ、
親子でとっても、楽しめた一冊でした。