作者のエドワード・リアは,ナンセンス詩人として有名だそうですが,この絵本も奇想天外なお話です。
クランペティの木の上住んでいるカングル・ワングルは,いつも大きな毛皮の帽子をかぶっています。
その木を訪ねてくる動物が,本当に面白い。最初は,コウノトリやあひるなどよく知っている動物なのですが,次第に「フラフラ鳥」「きらきらお鼻のドンク」等不思議な動物が登場します。
元々ナンセンスなので,動物の名前に意味はないと思うのですが,オクセンバリーが描いた動物は,鮮やかな色彩で,その動物の不思議さがよく表現されていると思います。また,文章もリズミカルで,声に出して読むと,とても心地よい気持ちになります。
カングル・ワングルは,何故こんな大きな帽子を持っているのか?何故最後まで顔を見せないのか?・・・
少し考えましたが,結局この絵本は単純に子供と一緒に楽しめばいいんだと思い直しました。