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ふゆのうま」 みんなの声

ふゆのうま 作・絵:手島 圭三郎
出版社:絵本塾出版
税込価格:\1,650
発行日:2010年12月01日
ISBN:9784904716304
評価スコア 4.7
評価ランキング 1,852
みんなの声 総数 9
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  • 息をのむほどの圧巻でした!

    圧巻でした! 本当に幻想的な絵本なのですが、冬ってこんな風に訪れ
    るのかもしれないなと、とても共感しました。版画なのでしょうか? 
    どのページも実に素敵です。そして、文と絵がとてもマッチしています。
    秋から冬に変わった空気のピンとした緊張感、そしてひんやりした冷た
    さがとても伝わってきます。

    “かれはのおんなのこ”の衣装もとても素敵です。でも、何よりも、

    きいーんとこおれ ふゆのそら、きりきりひらけ、しろいはな
    ごごーっとはばたけ ふゆのとり、
    どどーっとかけろ ふゆのしか

    このそれぞれの言葉の後に、空に咲いた白い花、空を羽ばたく冬の鳥、
    空をかけまわる冬のシカ、そして怖い怖い白いフクロウのページが息を
    のむほどの圧巻です。

    かれはのおんなのこは春まで雪の下でねむるとのこと。春にはどんな衣
    装で出てくるのだろう? この話の春の訪れを是非、読みたい!と思い
    ました。

    作者の手島圭三郎さんは北海道出身だとのこと。だからこんな素敵な冬
    の話がかけるんだろうなと思いました。とてもお薦めです。是非、是非、
    読んでみてください。

    投稿日:2012/01/18

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  • 枯れ葉の少女

     大自然の神話のようなお話に、ひきこまれます。 大空をはばたく、ハクチョウやフクロウは迫力があるなと思いました。

     冬は寒い、と言ってからだを縮めていますが、冬の空をながめてみたくなりました。
     冬は、枯れ葉の少女と冬の馬がつれてきた、と思うと幻想的ですね。

     透き通った冷たい空気感が伝わってくる絵が、すてきです。自然の雄大さを感じるお話にぴったりでした。

    投稿日:2012/01/22

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  • 大自然の交響曲

    北海道を舞台にした、冬の訪れのドラマがシンフォニックに描かれています。
    枯れ葉が舞い散る中で「枯れ葉の少女」が「冬の馬」が来るのを待っています。
    冬の子馬がやってきて、成長していきます。
    「冬の馬」に乗って大空を駆け回る「枯れ葉の少女」。
    なんとも象徴的ですが、大自然の中からいろいろな生き物が現われ、冬をイメージさせる様々な現象が起こります。
    この物語は間違いなく交響楽だと思います。
    それぞれの絵に込められた楽器が奏でるメロディ。
    重厚でダイナミックで男性的な、フルオーケストラの交響曲。
    やがて少女は眠りにつき、雪に埋もれます。
    手島さんは、この物語にどのような曲を吹き込んだのでしょう。

    投稿日:2011/10/17

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    1
  • なんかとても素敵

    絵と本の内容がすごくマッチしていて素敵でした。表現の仕方も素晴らしくて物語の中に吸い込まれるように読みました。幻想的なお話と共に冬の寒さが感じられました。今迄に読んだことのないような感じの内容でしたが、すごく素敵でした。

    投稿日:2024/11/02

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  • 風の音は、子守歌!

    全ページ試し読みで読みました。

    手島圭三郎の版画が幻想的な世界へ誘ってくれます。

    北海道の冬景色が眩く輝いています。

    どのページもとても丁寧に描かれた版画が素敵です。

    枯れ葉の少女が、疲れて眠いのを冬のうまは、長い尾で優しく包

    みながら、

    「来年の春までゆっくりおやすみ」

    冬のうまの枯れ葉の少女を見つめる優しい目が素敵で、まるで

    母親のような眼差し・・・・・・

    冬のうまが透き通った風になった時、そっと吹き抜けて、風の音

    は、子守歌。白いふくろうは、遠くからじっと見守っていてくれる

    から枯れ葉の少女は、安心して春まで眠れるのだと思いました。

    投稿日:2019/09/01

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  • 表現がすごい!

    手島圭三郎さんの絵本は,木版画のイラストが本当に見事で素晴らしいです!
    こちらの絵本は,「幻想シリーズ」とありますように,幻想的な内容の絵本でした。
    晩秋〜冬にぴったりの絵本です。
    枯れ葉の少女と冬の馬,秋が終わり冬になる様子がこの2人を中心に表現されていました。
    こんな絵本を読むと,想像力が培われそうでいいですね!

    投稿日:2015/10/20

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  • 幻想的なお話です。

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子3歳、男の子1歳

    私この手島圭三郎先生のシリーズを読むと、かつて住んでいた北海道の事を物凄く思い出すんですよね。先生が彫られている北海道の自然風景とか見ると「そうそう、こんな感じだった」って。ああ戻りたい、北海道に、道東に。

    投稿日:2015/04/03

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  • 絵本ならではの感動

    この壮大な世界観に、圧倒されました。

    はじめは何となく読み始めたのですが、
    ページをめくるにつれこの世界に引き込まれ
    読み終えたあとは、しばらくぼんやりとしてしまいました。

    冬の訪れをこんなふうに感じることが出来るなんて、
    やっぱり絵本っていいなあ。

    写真や映像を見るのとは、また違った感動を味わえました。

    投稿日:2014/02/02

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  • 美しい幻想の世界

    • 多夢さん
    • 50代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子13歳

    秋の終わりをつげる枯葉の少女と、冬を呼ぶこうま。
    その言葉を聞いただけで、空想の世界が広がります。

    ただ、4歳の子供たちにはどう映るのだろうと心配でした。
    でも、心配にはおよびませんでした。
    じっくりと話を聞いてくれました。

    ふわふわ ひらひら
    つめたいかぜが うずをまき、
    ふゆのこうまは、おりてきました。
    かれはのしょうじょは、
    おどりながらいいました。
      さあ、こうまさん
      おおきな ふゆのうまになって、
      たかいそらを とんでおくれ

    枯葉の少女と冬の仔馬が出会うシーンです。

    力強い版画の絵と、想像をかきたてる素敵な文章。

    いろいろな冬を連想するような動物があらわれて、秋から冬へとかわる自然の現象に、
    ただただ、圧倒されっぱなしです。

    手島圭三郎さんの北の動物たちの慈愛に満ちたお話も大好きですが、
    こういった幻想的なお話も、どんどん引き込まれていって、
    何度も何度も読んでみたくなりました。

    投稿日:2014/01/21

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