幼稚園で読み聞かせボランティアの保護者の方が読んでいると聞きました。が、私は、他にもっと多くの絵本があるなか、この絵本をわざわざ選んで読もうとは思いません。(私も長年おはなし会のボランティアをしています)
この絵本のイラストは洗練されていて、大阪弁も面白いかもしれません。
でも、この絵本の、大人なら面白いと感じるブラックユーモア的な部分(たとえば、大好きな帽子が目の目の前にあるのに気づかないクマ、会話する者同士が目を合わさない寒々しさ、結末がはっきり分からない不安など…)は、貴重な幼児期にわざわざ出会ってほしい世界とは私は感じません。
これは、お酒が大人にはストレス発散としてよいものだけど、子どもには害があるのと同じようなことだと思います。
幼い子には、もっと、心から納得できて、満足できる絵本と出会ってほしいと私は思います。