もう何と言って表現したらよいのか分らないのですが、透明感の漂う、
それでいてとても色彩豊かな感じのする絵本でした。
なみだどろぼうという設定も神秘的なのですが、なみだには沢山の種類
があって、それぞれに色があるというのがとても印象的でした。
おこりんぼうの子のなみだは赤くてルビーのよう、
うらやましがりやややきもちやきのなみだはエメラルドのような緑色。
運がわるいとなげいてばかりの子のなみだはトルコ石のような青緑、
こわくてながしたなみだはムーンストーンのような白、
やましいことをしてながしたなみだは、琥珀色。
なんだか本当に言い当てているなあと感じるのは私だけでしょうか?
さすが桂冠詩人のつづる話は言葉が美しいと思いました。
息子もその神秘さに釘付けになって聞いていました。
(でも、宝石の色のところは、残念ながら100%は理解できていない
と思います)
是非、読んでみてください。月を見る度に思い出す話となりますよ!