幼稚園の卒園式まであと少し。
主人公のカンナちゃんは、ヒロムくんのことが心配です。
ヒロムくんは病気で入院していて、長い間幼稚園をお休みしているからです。
だからカンナちゃんは、4人のお友だちと一緒に、ヒロムくんに会いに行くことにしました。
みんなで交わした約束は、一つ。
「なにがあっても、 ぜったいに なかないこと!」
みんなは幼稚園をこっそりと抜け出し、病院へ向かいました。
「絶対に泣かない」という約束から、みんなのヒロムくんを想う気持ちが伝わります。
途中、色々な理由からお友だちが一人また一人と減っていきますが、それでもカンナちゃんは、病院を目指します。
最後まで約束を守ったカンナちゃん。
彼女の、友だちを想う気持ちが、ひしひしと伝わってきます。
とても長い、童話のような絵本です。
内容も濃いので、小学生にも合いそうです。