新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

やまのこどもたち」 みんなの声

やまのこどもたち 作:石井 桃子
絵:深沢 紅子
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:1956年
ISBN:9784001151169
評価スコア 4.64
評価ランキング 3,315
みんなの声 総数 13
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  • 囲炉裏端はなくなっても

     原田泰治さんの描く日本のふるさとの情景が浮かんでくるような作品。石井桃子さんの文章も耳に心地よく、とても穏やかな気持ちになれます。お話自体は短く、決して派手さはないけれど、「やかまし村の春・夏・秋・冬」の日本版とでも言えるような絵本です。

     大人も子どもも季節を五感で感じながら生きていた時代。春には春の、秋には秋の楽しみがあり、そのすべてが四季の自然や行事と結びついていたんですね。そんな中で、のびのびと、感受性豊かに育っていく子どもたち。大切なことはみんな周りの人たちや自然が教えてくれていたんだな、と思います。

     海外で生まれ育った娘には、「じゅうばこ」や「むしろ」など、初めて聞く言葉もあり、私たち大人が読むのと違って、懐かしさよりも真新しさを感じたかもしれませんが、昔も今も変わらぬ子どもたちの元気な姿には、くすくす笑いながら共鳴していたようです。

     囲炉裏端はなくなっても、リビングに家族が集う時間、大切にしたいですね。

    投稿日:2010/11/23

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  • 古き良き時代の子どもの姿

    古き良き時代の子どもの姿が生き生きと描かれていると思いました。

    たけちゃんがなしを独り占めしようとして、木に登ってしまうところは、おもしろかったです。

    時代が変わっても、子どもの気持ちや行動はあまり変わらないのでしょうね。

    息子も笑っていました。

    おばあちゃんが、とても粋で、ままごとにおにぎりを差し入れてくれるのもいいなあと思いました。

    特別なことはありませんが、毎日の生活を家族仲良く季節の行事を大切に過ごしているのが、現代から見るととてもぜいたくでうらやましく感じます。

    投稿日:2009/05/07

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  • おもしろかったです

    たけちゃんが木にのぼっておりられなくなるのが、おもしろかったです。

    「おれのげた、かってくれ」ってさけんだので、おもしろかったです。

    ごはんのときは、いかなくて、げたのときに、さけんだからおもいあっておもました。

    うんどうかいで、おみせがあるからびっくりしました。

    今はないからです。

    たけちゃんが、まいごになって、ドキドキしました。

    かえれなくなっちゃうのかなあっておもいました。

    ろばたが、あたたかそうでいいなあとおもいました。

    ぼくも、ろばたでねてみたいです。

    投稿日:2009/05/07

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    1
  • 日本にもこんな時代が

    • ホートンさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 男の子5歳、女の子4歳

    私にとってさえ馴染みのない光景ばかりですから、私の子供たちにとっては外国のように見えるのではないでしょうか。家に障子があって、縁側があって……。テレビやコンピュータが現れるずーっと前なんでしょうね。春になって梅の花が咲いたと言ってはみんなで喜び、子供は梅の花をままごとに使います。棒で花を叩いて遊ぶあたり、今の子も昔の子もあまり変わらないようですね。でも、それをたしなめるおばあさんのキャラクターがいいです。春夏秋冬の4話が入っていますが、どれも家族愛と子供時代の明るさで輝いているようです。

    投稿日:2006/03/08

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  • 昔懐かしい、楽しい絵本

    この本は、初版がなんと、1956年! それだけ古ーいお話です。
    どれだけ古いお話かというと、登場人物が下駄をはいていたり、
    さむい時には、わたいれぼうしをかぶったりしていた頃のお話です。
    でも、子供は今も昔も変わらない。
    やんちゃぼうずのたけちゃんは、なしの木にのぼって降りられなくなったり、
    運動会で迷子になったり。
    この絵本には、やさしいおばあさんや、おともだちのよっちゃんやてるちゃん達と過ごす、たけちゃんの四季が、実に豊かに描かれています。

    投稿日:2006/03/02

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  • 昭和20年代の山村の四季

    1956年出版の絵本に、半世紀以上も経って出会えたことに感動しました。
    令和の現在ではありえないことがいっぱい詰まった、昭和20年代の山村の風景です。
    懐かしさとともに、自分の原風景を垣間見たようで、人生をしみじみと振り返るきっかけにもなりました。
    昭和遺景ですね。
    家の近くに梨畑があるので、野生の梨の木がとんでもなく高く育つことに驚きました。

    投稿日:2022/01/20

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  • 絵本作家のかこさとしさんが、娘さんに与えた絵本として「やまのこどもたち」が雑誌MOEに載っていました。私はその表紙の絵を見て、小学校1年の時に、担任の先生が教室で読んでくれた記憶がよみがえりました。懐かしくなって図書館で借りてきました。
    半世紀以上前でも、それより前の時代のお話のような気がしていましたが、犬がジョンという洋風の名前であることに、新しさを感じた当時を思い出しました。
    また今回読み返してみて、運動会の絵の中に、スカート姿の先生を見つけました。私の幼稚園時代の運動会の写真でも、先生はスカートだったので、女性の服装の歴史まで、思いおこしました。

    投稿日:2019/08/28

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  • 山の四季の様子

    このお話は山での子供たちの様子が描かれていました。春には春の、夏には夏の遊びや過ごす様子があってとっても楽しそうでした。昔ながらの様子を子供に読み聞かせできていい機会でした。うちの子は昔ながらの遊びにこの絵本を通して興味がわいてきたみたいです。

    投稿日:2015/06/04

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  • わかってもらえるか・・・

    自然の少ない所で育った娘にこの絵本の情景が
    自分のように浮かんでくるかどうか、とても疑問ですが
    わからずともこんなこどもたちの生活もある、と思い
    読み聞かせました。
    特に知らない広い場所ではつないだ手を離さない性格
    なので、きっとこの絵本の世界は違っているなあと
    感じてくれたかもしれません。

    投稿日:2012/03/07

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  • 家族や土地の物語

    岩波の子どもの本、ってやっぱりいいなあって思いました。
    この絵本は小さい頃に読んだかどうか・・ちょっと記憶にはないのですが
    小さい頃読んでいたとしても、すでに「今」ではない「もうちょっと昔」の
    物語。私の父が小さかった頃の「やまのこどもたち」の物語なのだろうな。
    そんな昔の物語ではあるのですが、家族や、まわりの人々との結びつきが
    しっかりあって、限られた中でのお楽しみがあって、とってもあったかい
    暮らしだなあ、いいなあ、とわくわくしてしまうのです。
    そう、なんでも手に入るのではない方が、わくわくするのですよね。
    おぼんにはく、あたらしいげたを買ってもらうところとか、おとしこしの
    じゅんびをしているところとか。運動会にみんなで行くのも素敵です。
    おばあちゃんが子どもの面倒をみているというのもいいのだよなあ。
    私の父が昔、小学生だった頃、おばあちゃんが亡くなった時に「もう学校に
    行きたくない」と泣いた・・なんて話まで思い出してしまいました。それだけ
    昔は、年寄りと子どもの結びつきは強かったのでしょうね。今もそうありたい
    けれどな。

    投稿日:2011/10/27

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