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それまでのお話が面白かっただけに、 最後の結末がショックでした。 ヒーローも、ヒロインも最後は 助けられず、 子どもたちも微妙な結末に「え〜」といい、 ちょっともやっとした気持ちが残りました。 9つの頭を持つ怪鳥がでてきますが、 ヤマタノオロチは知っていましたが 一つでない妖怪は日本だけでなく 中国の九尾とかもあり、面白いなと思いました。
投稿日:2024/06/14
中国満族の民話です。民話なので、物語を変えることは出来ないのですが、九つの頭を持つ恐ろしい鳥の情報をアジクに伝えた美しい娘が、ふじのつるから、美しい娘に戻ってアジクと仲良く暮らしたというハッピーエンドならよかったのにと思いました。アジクは命をなくしましたが、ふじのつるを巻きつけて、藤のつるに何度も励まされ、助けられて村人たちを救うことが出来て、父親を助けることが出来たのでよかったんだと思いました。絵の色彩が明るくてちょっとだけよかったかなあと思いました。
投稿日:2018/09/04
中国・満族の民話。 正月の頃、氷の彫像を家の前に飾る風習のいわれのおはなしです。 ガーシャン村の人々は平和に暮らしていたのですが、 ある日、九つの頭を持った鳥がやってきて、村をめちゃめちゃにし、 人々をさらうようになったのです。 この村の勇敢なアジク少年は、若者たちと、この怪鳥退治に出かけるのです。 ところが、早々にひとりぼっちになったアジク少年は、 不思議な娘の力を借りながら、大活躍します。 でも、すんでのところで、怪鳥は生きながらえ、アジク少年は死んでしまうのですね。 怪鳥が今なお生きていることへの恐れからの、この氷像という風習。 もちろん、この怪鳥は、人々の災難の象徴かもしれませんね。 退治はできないが、うまくかわしながら、人々は生きていく、 そんなふうに感じました。
投稿日:2015/04/05
怪物や戦いの大好きな5歳の息子に読みました。 普段触れることのない中国の満族の民話ということで、期待して読みました。村を襲う怪物を倒す勇敢な姿は読んでいてわくわくします。 でも一つ残念に感じたのは、最後にアジクが死んだ後のこととして満族のお正月の様子が述べられているのですが、今ひとつその結びつきが理解しにくいことです。実際にお正月のお供えにまつわる話なのでしょうが、その説明が分かりにくかったように思います。
投稿日:2013/10/08
お話自体はとてもまとまっていて、ドキドキする冒険談なのですが、 主人公のアジクが最後にどう見ても死んでしまったのを見た娘は怒りました。 「うそ〜!?みんなのためにすごく頑張ったのに!」 最後のページで氷の銅像になったアジクを見て、「こんなの作ってくれたって…」 アジクの物語に入り込んでいたんでしょうね。 娘の気持ちもよくわかります。 やっぱり主人公は、多少けがをしても、元気に帰ってきてほしいです。
投稿日:2010/02/17
鳥の怪物に襲われる村の危難を救おうとするアジク。 結末に驚きましたが、知恵を借りて勇敢に立ち向うアジクの姿には感動しました。 民話というより神話的なお話だと思いました。 読み終わってから、絵を見直すと、しゃれこうべがさりげなくあって、結構怖いお話だとも思いました。 主人公の結末があまりにも衝撃的かつ印象的で、日本の昔話とは違うなと感じました。
投稿日:2008/05/14
絵本読みボランティアの情報交換などの活動をしてるサークルに参加し始めました。 ここでは、毎年5月に、図書館でお話会をするそうで、今年はオリンピック開催にちなんで、中国の絵本か紙芝居を最低1冊は読むことになっていて、それで、中国の絵本を読み漁ってます。(もう、別のが候補に決まったけど・・・。) 九つの頭を持つ恐ろしい鳥が、ガーシャンという平和な村を襲い、人や動物を洞窟にさらっていきます。 勇敢な若者=アジクが、仲間と一緒にこの怪鳥を退治に出かけますが・・・??? 結末をばらして申し訳ないのですが・・・なんと!このヒーローが、力尽きて死んでしまうんですよ〜!(涙) ヒーローは死なないと思いこんでる、日本人には、けっこうショッキングなラストだと思います。 しかも、怪鳥にさらわれて食べられた人の頭がい骨が転がってたり、この鳥の九つの首が切られて転がったり・・・etcかなり残酷なシーンも出てきます! なのに・・・そんなに、おどろおどろしてないのは、明るいピンクやブルーをふんだんに使った画風や、テンポよく進むストーリーのせいでしょうか?! 評価は迷いましたが、次女のショックも大きかったので、★★★にさせていただきました。
投稿日:2008/03/25
絵本もお国柄があるのか、こういった色使いはなかなかみられないと思いました。読みすすめると、京劇を思い出します。 幸せに暮らしていた村に、ある時おそろしいばけものの鳥が村を襲い、村人や家畜を自分の寝床に連れて行きます。そこへ、勇敢な若者たちがばけもの退治に向かうのですが、途中で気づかれてアジク一人になってしまいます。 アジクは不思議な娘の助けや励ましで、捕らえられてた村人と力を合わせて、ばけもの退治ができるのか。 お正月の行事が、こうして行われるようになったことを、村人たちは今も語り継いでいるのでしょうね。
投稿日:2007/02/07
日本でいう「やまたのおろち・・」でしょうか?? ここのつのあたまをもつとりが村を苦しめます。 むらの勇敢な青年アジクが退治しに行きます。 途中たすけたうわばみにてんからおちてきた石を2つあたためれば夜空の流れ星のように光、退治できると聞いてまずは・石を見つけに行くアジク。 光に目のやりばのない鳥の頭をアジクは狙い、8つは切り落とされあと一つ!アジクは勇敢に立ち向かいます。このとき血が吹きかけられてしまい、その血は猛毒があり、アジクは死んでしまうのです。 やっけました・・めでたし、めでたし・・じゃないところが 本当の民話の怖さ=おもしろさでしょうか? 日本の昔話も原作は残酷なものもたくさんあります。 アジクによって切り刻まれた鳥はかろうじて残ったひとつの頭をぶらさげ逃げてこの村には2度と訪れませんでした。 この日からお正月にはとりが来ないように各家の前や町の中 に氷の彫刻をつくり飾る風習ができたということです。 昔から伝わる風習のお話を知ることは伝単に行うことだけにならず、いつまでも続けて行こうと思う気持ちにつながると思いました。 いろんな国の歴史に触れることは楽しいことです。
投稿日:2006/07/01
中国満族の昔話だそうで、絵も、とてもマッチしていました。 ただ、外国の・・・となると、子供には馴染みが無くて、おもしろくないかな?と思ったのですが・・・。 それは、杞憂に終わりました。 二人とも、じっと絵を見つめ、話に耳を傾け・・・熱中していました。 アジクがピンチになると、どきどきし、上手くいくと、ほっとする・・・。 そんなお話でした。 私も、子供と一緒になって、どきどきしながら読んでいました。 かわいそうな最後でしたが、子供たちも、心に残ったようで、「またよんでね」と言ってくれました。 また、折を見て、読んであげたい一冊です。
投稿日:2006/04/03
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