「いちばにいくファルガさん」 ママの声

前作『たびにでたファルガさん』がとても良かったので、続編を読むのも楽しみでした。
今回も、インドらしく大らかでゆったりとした空気が流れていて、癒されます。
荷車に野菜やスパイスをどっさり積み込んで、市場を目指すファルガさん。でもデコボコ道やアヒルの親子に出会ったせいで、荷物をすっかりダメにしてしまいます。
読んでいる方はどうなっちゃうんだろう？と心配でしたが、ハッピーエンドとなって安心しました。
オノマトペも多用されていて、声に出して読むのがとても楽しい絵本です。

インドが舞台の絵本は初めてでした。
なじみがない単語が少しあり、息子には難しいかなと思いましたが、にぐるまで市場に向かう様子や度重なるハプニングに見舞われるファルガさんの様子を楽しそうに眺めていました。
めげないあきらめないファルガさんの姿がとっても楽しい絵本です。

こちらの作品をボランティアメンバーの方に薦められていましたが、図書館にファルガさんシリーズ第一作の「たびにでたファルガさん」しかなかったので、先にそちらを読みました。
とっても楽しいのどかなインドのお話でした。

再び図書館にいったら、やっとこちらの作品に出会えました。
こちらシリーズ二作目のようです。
今回もなんともゆったりとした気持ちに浸れる、のどかで少しクスリとしてしまう作品でした。

今日は市が立つ日。
ファルガさんも荷車にトマト・タマネギ・ツガラシ・コリアンダー・白い卵に赤い卵・アヒルの卵も載せて出発です。

荷車を引く牛の足並みのトロット　トロット　トロットはお馴染みです。

ところが市場までの道のりが、どうも順調に進まずに、・・・・・・。
そんなに長い移動ではなさそうなのですが、災難が畳みかけるようにファルガさんに降りかかり、市場へ着くころには、売り物にならない荷が、車の上に。
ファルガさん、ここで知恵を振り絞り、・・・・・・。

どんな状況でもポジティブthinkingで、「なんとか　なるさ」の鷹揚なパーソナリティが、魅力的です。
セカセカと気持ちだけ忙しい私たちの国では、ファルガさんのような人は育ちにくいでしょうねぇ。

最後は、読んでからのお楽しみということで、・・・・・・。