著者のおかべたかしさんと、写真家のやまでたかしさんのコラボ写真絵本「目でみることば」シリーズ(という呼び方でいいでしょうか?)があり、
今回この「目でみることばのずかん」は、今までの集大成、もしくは増刊号(?)といった感じで、
1つ1つのその言葉の意味が面白いほどよくわかりました。
やまでさんの写真の見せ方も読み手の好奇心をくすぐる感じで、
例えば《いもづるしき》という言葉のシーンで使われているこの写真!
一生懸命、たくさんついているサツマイモを引き抜こうとしている女の子が写っているのですが、こんなに必死そうなのに、どこから見てもカメラ目線なのが笑えました。
一つ一つの言葉にはその大まかな(小学校の4,5年生くらいからならわかる)意味が書いてあり、更にその意味の補足まで書いてあって、横に描いてあるイラストもみんな可愛かったです。
このイラストは岡部さんが描いたのでしょうか。
この本は3章からなっていて、
第1章は「目でみることば」
第2章は「かん字の形」
第3章は「にたものことば」
だったのですが、特に面白かったのは
第3章で出てくる
「タートル」と「トータス」の違い。
この2つはどちらもカメのことです。わたしは今までこの2つを意識して考えたことがなかったので、こうして比較されて初めて気づきました。
しかも、意味の説明のところに
ウミガメが「タートル」で、“うらしまたろうがたすけたのが「タートル」”
リクガメが「トータス」で、“ウサギがきょうそうするのは「トータス」”
と書いてあって、ものすごくわかりやすいイメージを持てました。
(この脇に描いてあるイラストも、見逃さないでくださいね)
小学生からお年寄りまで、幅広い年齢層にズズズイッと、お勧めできます。