なんとなく思うことなのですが、
「自分探しの絵本」や「アイデンティティについて」って、テーマの絵本、多いですね。
昔からなのか、最近からなのか…
でも、これは上手に表現してくださらないと、
単なる独りよがりの自分語りになってしまう可能性もあると思います。
体にたくさんのトゲを纏っているトゲトゲ。
彼は旅に出ます。
目的地はどこかって?
それはきっと、トゲトゲ自身にも分からなかったのです。
この絵本はちょっと風変わりで、作者のいいたいことが今一歩みえないところがあります。
(私だけかもしれませんが)
けれど、旅の中で、トゲトゲが、自分のトゲを欲しがるままに、他の生き物に分け与えるところが、結構ユーモラスです。
どんどん減っていくトゲ。
最後に、トゲトゲは…何になるのでしょう?
正直、私はこのお話に乗り切れませんでした。
何かの比喩なのだろうな、と思いましたが、
明確に、何の比喩なのかは思いつくことが出来ませんでした。
頭が固いからかしら?
でも、なぜか忘れられない、印象に深い、そんな一冊でした。
時間をかけて、何度も読んでいると、評価が変わってくるかもしれません。