街の牛乳屋さんが
繰返す日常にうんざりしてエスケープしてしまうお話。
エスケープ先ののんびりした描写が続き
「この先どういうオチが待っているのか」と思っていると
ある時、ふと我に返ったように
牛乳屋さんの日常に戻っていくのです。
また
戻ってきた牛乳屋さんを
街の人たちが、変わらずに受け入れることに驚き・・。
そんな大胆な決断をしても
また受け入れてもらえるんだ・・と・・。
毎日毎日にうんざりして
発作的に全部頬りだしたくなる気持ち、とても理解できます。
でも
本人にはうんざりして日常でも
それを当てにして待っている人がいるのに
それを放棄した行為は
日本人の常識では、許されないことのような気がするけれど
それでも理解をしめして
やり直しができる世の中のほうが
得てきた何かを生かし
お互いもっと高みに行けるのではないかと・・そんな気がしました。
きっと戻ってきた牛乳屋さんは
お天気の話しかしない奥様方に
ただのイエスマンじゃなくて
もっと気の利いた、広がりのある話題を振ることができてるはず。
それは、繰り返す日常を
もっと豊かなものに変えたはずだと思います。