5年生の読み聞かせに「いちょうの実」を使いました。
読む前に「いちょうの実ってほかの名前を知ってる?」と聞いたところ全員知りませんでした。「銀杏だよ。」と言ったらみんな「あ〜!!」と言ってましたけど。学校にもいちょうの木があり実がたくさん落ちているのですが、いちょうの実という名前でないから結びつかなかったのでしょうかね??
読む前に前置きしてよかったです。
いちょうの実が木から落ちる直前のお話。擬人化していちょうの実が不安や夢を語ります。
旅立つ不安、お母さんと別れるつらさや悲しさをみんなで乗り越えていこうと励ましあう姿。
お母さんは悲しみのあまりただ黙って立っているだけですが、一言もなかったからこそ母としての悲しみが伝わります。そして子供たちの会話の中でわかる母の気遣いがより子離れのさみしさを表現しているなと感じました。
お母さんにべったりだった幼児期を過ぎ、少しずつ親離れしていく子供たち。いちょうの実は木から落ちたら母親のもとに帰ることはできないけれど、人間はいつでも親元に帰ることができる。帰る場所があるからこそ、安心して「親離れ」できる。
親もこれからさきずっと子供の帰る場所でいられるように「子離れ」しないといけないですよね。
絵本ですが文学作品なので当然文章量が多いです。
読み聞かせの間、読むことに一生懸命で子供たちの様子をあまり見る余裕がありませんでした。反省…。
でも後で私の息子に「今日、お前のお母さんが読んでくれた本面白かったよ。」と言ってくれた子がいるそうで、とても嬉しかったです。
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読み聞かせに使った学年:5年生
子供の反応:★★★★☆(??)
所要時間:〜10分