あのマリー・ホール・エッツさんがナンセンス絵本!?と手に取りました。
たくさんの動物たちの、ショートポエム、といったところでしょうか。
絵本というより、小話集といった印象です。
『BEASTS and Nonsense』が原題。
動物たちを、独特の温かい目で取り上げてきた作者らしく、
ブラックとはいえ、動物たちへの思いを感じました。
と同時に、動物たちと人間のかかわりについても考えさせられました。
ともあれ、ナンセンス、と銘打っているだけあって、
かなり自由な発想に脱帽です。
意外に人間もたくさん取り上げられているのが印象的です。
そう、人間もまた、BEASTSですからね。
カバは英語でヒポポタマス、ですが、
複数になったらヒポポタミーですって。
なかなかのトリビアです。
イボイノシシやハシビロコウまで扱っているとは。
ナンセンスな味わいを理解するために、
小学校高学年以上くらいがいいと思います。