「いまも いっしょだね (imagination unlimited)」 ママの声

ただ明るく楽しいだけの絵本ではなく、現実と向き合う内容の絵本です。
町で人気者のシフォンと飼い主のおじいさんのお話ですが、
おじいさんが落ち込み元気になっていく過程で、
読んでいるこちらも一緒に悲しくなって嬉しくなります。
切ない場面もあるけれど、でも誰かがいなくなることって
子供も今後身近で体験しだすと思うので、その受け止め方を
学ぶのにいいのかなと思います。

愛犬シフォンと飼い主のおじいさん、そして街のみんなの優しいお話でした。
最後、シフォンと共に育んできたたくさんの人との繋がりがあることに気づいたおじいさん、元気を取り戻して本当に良いラストだったと思います。
シフォンの心と共におじいさんは生きていくんですね。

犬のシフォンとおじいさんを通じて、人との関わりの大切さや命の大切さが伝わる本です。

2歳の子にはまだ命というのが難しかったのか、あまり気に入ってくれませんでした。
全体として誰かがいなくなる、けど心に居続ける、というテーマは死というものに関心が出てきたからの方がいいかなと思いました。
子どもが絵の可愛らしさで選んだのですが、これは4歳前後に読むと感想が変わりそうです。

2歳児に読むなら★1つかな？ですが、内容としては良いので総合★3つにしました。

試し読みですが、涙が止まりませんでした。シフォンというわんちゃんは飼い主のおじいさんや街の子どもたちや犬たちからたくさん愛をもらって、すてきな一生を送ったのでしょうね。大切にされて見守られて生涯を終えたシフォンよかったね。おじいさんが最後に元気を取り戻してほっとしました。

我が家にもちょうど病気になって食欲があるのに食べられない猫がいます。見ているだけでも辛く、歳をとってしまったら、人も動物も今までできていたことが出来なくなり弱ってしまうので、同じだなと思いました。いつか子供たちにも大切なペットともお別れの日が来ます。この本はそんなときの子供たちの気持ちを少しでも和らげてくれる、そんな本だと思います。