野菜たちが主人公のアニメのようなイラストの絵本ですが、お話の内容に感動します。
色々考えさせられる深い絵本でもありました。
キズもの野菜は「廃棄処分」という野菜の街。
キズがあったら処分、せつないですね。
人間も外見で悩んだり他と違うからと悩んだり、多かれ少なかれ何かしらキズを負った人もたくさんいます。
いえ、外見に限らず、みんな少なからず何かしらのキズを抱いているのかも。
「キズつくことの痛みを知っているから」、この絵本のこの言葉はとても心にきました。
痛みを知っているからこそ想えることやできること、っていうのがあるのかもですよね。
希望を感じられる絵本でもあり、また差別こそ無駄なことはないとも思える絵本でもあり、親しみやすい楽しいイラストながら読んでいて深い想いになりました。
また、小さなお子さんはイラストを見ながら、「この野菜は○○(きゅうりなど)」など指差しで楽しめると思います。
また「食べ物は大事にね」と子供の食育にもなる絵本かとも思います。
小さいお子さんから大人まで、幅広い世代で読めるよい絵本に思いました。
表紙の外見以上に(すみません)心にくる絵本でした。