14ひきシリーズ、こちらが第一作目です。
何があったのか唐突に場面は引越シーンから始まります。どんな理由で引越をすることになったのか、多くは語られません。
ただ、14ひきの家族が山を登り、強敵に身を隠し、流れる川をロープで伝って渡り、次の住み家を探していきます。
そしてようやく見つけたあたらしいおうち。同シリーズの他のお話にも必ず出てくるおうちは、こうやってみんなの手で作られていたんですね。ひとりひとりに役割があって、誰も欠けることない大切な家族の一員なんだということが伝わってきてとても素敵です。
集めた豊かな食材や家の前まで流れた水。みんなで囲むあったかい食卓。この最初のお話を知って他のシリーズを読むとますます深みを感じます。記念すべき一冊です。