テレビで取り上げられていて手にした絵本です。
初め、この絵本がどのような内容なのかを知らずにぺーじをめくりました。
数ページ読んでいると‥、見えてきました。この絵本が伝えようとしていることが・・。
ママはかいぞく。
このタイトルにママの気もち、葛藤、苦しみ、そして生きる希望、
色々な思いが見えてきました。
それと同時に、この絵本を翻訳されたやまもとともこさんも素晴らしいなと感じました。
まず、この絵本に登場する「カニなんてへっちゃら号」という海賊船の名前。
これひとつをとっても、きっと作者の思いを組んで悩んで訳されたことが見えてきました。
作者の思いをうまく日本語に訳して読者に伝えるという任務はとても難しいものではなかったかなと。
私もあとで知りました。西洋でCrabeはがんでもありカニでもあるのだそうです。
海賊というストーリーと、ママが乳がんであるというストーリーの二つを読者に伝えながらこという点は、きっとご苦労もあったことと思いますが、私たち読み手にもしっかりとその感情が伝わってくる素晴らしい絵本です。
2人に1人はがんになるともいわれている時代です。
がんと闘うママもたくさんいることでしょう。
何度も何度も繰り返し読むほどに心に感じるものがこみあげてくる一冊です。