「しんちゃんのはなび」 ママの声

新型コロナウイルスの影響でまったく行けていませんが、「花火大会って、それがあると思うだけでワクワクがとまらなくなるイベントだよね」ということをこの絵本をとおして思い出させてもらいました。来年こそは花火大会に子どもを連れて行ってあげたくなりました。

このお話は、花火を見に行くのを楽しみにしている男の子のお話でした。花火は夜からなのに、楽しみで飛び跳ねたり、近所の人たちと話したりと花火を待ち遠しくしている感じが伝わって、読んでいるこっちまで花火が恋しくなりました。花火を家族で見ている様子がとっても素敵に描かれていてよかったです。

3歳11ヶ月の息子に読んでやりました。まだ、打ち上げ花火は息子と一緒に見に行ったことはありませんが、興味はあるみたいで、今年は行こう、行こうとうるさいです。どんな様子なのかを見せたくて、この本を読んでやりました。

しんちゃんは花火が大好きで、今夜行くことが決まっただけでわくわく、落ち着きません。そして、お父さんとお母さんと三人で行ったときの様子が事細かに書かれていて、しんちゃんの興奮する様子もとてもリアル。もっとリアルなのは、花火の音。確かにそんな音がするよねーと共感できるほど、よく再現されています。うまいです、音の出し方。

息子はますます花火に行きたくなったみたい。でも、延期や中止ばかりでいけそうなところがないんだよね。おまけに生まれたばかりの赤ちゃんがいるので、行くのはつらい・・・とあきらめてこの本を何度も読んでやることで納得させました。打ち上げ花火の絵本としては、見事です。

12月、もうすぐクリスマスという時期にこの絵本と出会いました。
夏に読んだら何倍も楽しく、臨場感溢れるものとなったことでしょう！
元気いっぱいのしんちゃんには、笑わせてもらいました。
そのワクワクした感じがすっごく伝わってきて、しんちゃんのおかあさんの気持ちもものすごーくわかりました。
ノリのいいご近所さん達も楽しそう。
花火の絵と音の表現がまたとても良いです！
「みんなのからだじゅうに　ひびきわたしました。」という表現に思わずうなずきました。
そうなんですよね！！体中に響くんですよね！花火って。
また夏に読みたいな。

子供って、どこかにお出かけしたり、お客さんが来たりする前など
高まる期待感や嬉しい気持ちを持て余して、はしゃぎまわりますよね。
しんちゃんを通して、その気持ちが上手く表現されていると思います。

一方で、親のほうは出かける前に家事を済ませたりしなければならず
子供のように はしゃいでばかりは いられません。
そんな時に 子供がはしゃいでうるさいと怒りたくもなります。

そんな普通の親子の日常と、花火大会で大人もはじける非日常が
対照的に とても上手く表現されていると思います。

「今夜は花火大会に行きましょう」なんてお母さんから言われ、しんちゃんはゴキゲン、嬉しさのあまり、興奮して近所中を大騒ぎ。
お母さんに「静かになさいっ！」と何度たしなめられてその時は
シュンとなっても、やっぱり嬉しい！我慢できない！
またまた踊りだしてしまいます。
花火といっしょに大きな声で「それっ、わーい、どどーん、ぱぱぱーーん！」といつの間にかお父さんも一緒に興奮気味。
最後はお母さんまで大きな声ではしゃぎます。
こう言うときはみんなで一緒に興奮してはしゃぎたいよね！
「しんちゃん、しずかにしなさい」といった時の
真っ赤になったお母さんの横顔がすごくリアルで印象的でした。
私も怒ったらあんなふうになってるのかしら？なんて思っちゃいました｡

待ちに待った花火大会に行けるしんちゃん、嬉しすぎてはしゃぎすぎるしんちゃんを「しずかにしなさい」としかるお母さん。
でも、花火が始まると・・・おかあさんのほうが・・
ぜひ読んでみて、思い当たるおかあさんもいるはず。