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ねずみ女房」 ママの声

ねずみ女房 作:ルーマー・ゴッデン
絵:ウィリアム・ペン・デュボア
訳:石井 桃子
出版社:福音館書店
税込価格:\1,320
発行日:1977年03月
ISBN:9784834005400
評価スコア 4.29
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  • 大人が読んでもおもしろいと思います。

    図書館の石井桃子さん追悼コーナーにありました。

    大人が読んでも読み応えのあるお話で、息子には難しいと思いましたが、読んでみました。

    一匹の女房ねずみ。

    でも、他のねずみとは違っていました。食べて寝るということだけを考えている他のねずみたちとは違って、何か別の物をほしいと思っているからです。

    ねずみでありながら、近代人的な発想を持っている女房ねずみが、囚われた鳩と出会ったことから、その何かが見つかっていきます。

    読みながら、たかどのほうこのの「時計坂の家」で、憧れの代償として行方不明になった主人公の祖母とねずみ女房が重なりました。

    人の気持ちの中には、常に新しい世界を知りたいという気持ちが内在しているのかもしれません。その気持ちを、ねずみ女房が明らかにしてくれているように思いました。

    自分の中にも、まだ開けられてない扉はいくつかあって、それを求めれば開けられるのではという気持ちになりました。
    大人が読んでもおもしろいと思います。

    投稿日:2008/05/09

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  • 自分で見た星

    うまく言葉にできないけれど「何か」をさがしているいる、ねずみ女房、
    嫉妬深い夫、そして囚われの身のハト、登場人物の設定が絶妙だなと思いました。ねずみ女房は苦労してハトを逃がしてやりますが、ハトはあっさりと飛び立っていきます。でも、ねずみ女房ももうハトのことなど思っていないように見えます。星を見て感動するねずみ女房の気持ちが、つたわってきました。

    投稿日:2020/10/24

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  • 新しい世界

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子4歳、女の子2歳

    夫やこどもたちと暮らす働き者の女房ねずみ。ですが、ときどきガラス越しに外の世界を見ています…。なにかわからなくてもあこがれはあるのだろうなーと思いながら読みました。
    彼女の思いを夫ねずみはあまり理解していないようです。ねずみにしてみれば彼女のほうが変わっているのでしょうか。
    ハトと出会った女房はハトといっしょに外の世界へ飛び出していくのかと思っていました。

    投稿日:2015/09/21

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  • 大人になって共感できる

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子、男の子

    子どもの時に読んで、大人になって読むと、捉え方が違う物語だと思います。
    毎日、同じ事の繰り返しのねずみ女房は、ほかのねずみが感じない思いを持っています。
    夫は理解してくれません。
    ちょうど二人目を産んで大変な頃に、こんな思いに囚われた頃がありました。
    こんなに幸せなのに、何かが足りない気がしたのです。
    それが何なのか、説明できないのです。

    ねずみ女房は、キジバトから外の世界の話を聞いて、自分も飛んでいってみたいと思います。
    それなのに、ねずみはキジバトだけを逃がしてやります。
    なぜ、自分は一緒に行かなかったのでしょう。
    外の世界を見ることが出来ただけで、心は解放されたのでしょうか。

    自分を必要とする場所がどこなのか分かったからではないかなと思いました。
    私も、自分を必要としてくれるボランティアと出会って、救われました。

    子どもたちはこのお話をどう捉えるのか興味があります。

    投稿日:2009/05/15

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