「嘘も方便」という言葉があります。
五年生のリュウ。お母さんはお父さんのトロフィを壊してしまいますが、接着剤でつけて何もなかったことにします。お母さんは、これはウソじゃないと言いますが、リュウは釈然としないものが残ります。
果たしてこれはウソ?考えられるのは、お父さんを傷つけまいとしているということとお母さんが自分を守るためにしたということ、私はウソに入ると思うのですが、どうでしょう?
リュウがいじめっ子のツヨシくんににらまれてついたウソは?ウソ?
学校や日常生活のちょっとした場面でつくウソのエピソードとそれにまつわるリュウの気持ちが丁寧に描かれています。
リュウにサッカーを教えてくれるおかまのバブちゃんは「自分にウソをついちゃいけないってこと。自分をごまかしちゃダメ」と教えてくれます。
そう言ったバブちゃんが、リュウたちのためについたウソが切なかったです。
内容的に高学年向けかと思われます。