がけから落ちてしまったアルバートと、嘆き悲しむお父さん・お母さん。死んでしまったんだろうかと親の立場になって読んでしまいました。わが子がいなくなる悲しみ、底知れないものがあると思います。
でも、アルバートはくもに助けられてとっても心地よい空間にただよいます。これは天国?リアルな空とくも、それに浮かぶ、描かれた子どもたちの組み合わせが、なんともいえず、非現実的な世界へ連れ込まれてしまいます。死んだあとって、こんな平安がまっているのかなって気にもさせてくれます。
この本から現実の世界と死後の世界を、なんの隔たりもなく受け入れることができればいいなあと思います。この世から離れるときにもう一度この本にめぐりあえればいいなあなんて、思っちゃいました。