小学生くらいになると、家族よりもやっぱり友だちを優先してしまうのでしょうか。
そんなことに将来の娘を想像し、ちょっと淋しくなりながら読んでいきました。
子供どうしのトラブルは、大人が思っている以上に、本人にとっては重大なことなんでしょうね。
主人公のたかしを見ていると、正直ちょっとかわいそうになってくるのです。
でもお母さんは甘やかしたりせず、約束をきっちりと守らせます。
それは、確かに見ているとかわいそうなのだけど、実はとっても大切なことなんですよね。
わがままを聞いて、後からの友だちとの約束を優先させていたら、その時はたかしにとって助かるかもしれないけど、長い目で見るとそうではない。
実際たかしは、辛い思いをしながらも、最後にはそれまで以上にかけがえのないものを得ることができたのですから。
娘ともいつかこんなやりとりをするようになるのかな。
そんなことを、読後にあれこれ考えふけってしまいました。
小学1年生以上が対象となっています。
友だちと遊ぶことに夢中になりはじめた子どもに、是非読んでもらいたい作品です。