天使のような看護師さん。
だけど、かつて、ひとりのおばあさんに優しくできなかったことが、いつまでも心の中に引っかかっていて、時折甦ってきては、苦しくなるのです。
そのおばあさんは、もうこの世にいない…取り戻すことができないという後悔。
どんなに優しい人であっても、自然と沸きあがってくる感情全てを、コントロールすることなんてできないのです。
優しいからこそ、後悔も苦しみも大きい。
看護師さんの胸のうちを思うと切なくなりました。
けれど、優しさを与えることができる人には、ちゃんと優しさが返ってきます。
胸のうちをすべて吐き出したことで、看護師さんの心は癒されました。
誰もが持つ光と影、乗り越えるために必要なこと、人と人との温もり、いろんなことが伝わってきました。
切なくて温かい、すてきなお話です。
どうしてもこのお話を、娘と読みたいと思いました。言葉にはしませんでしたが、娘も何かを感じているのが、とても伝わってきました。