主人公は、ママ。
ママが娘ケイティーに話すママの少女時代。
見返し(前)にママの少女時代のスナップ写真(モノクロ)の数々。
元気ではち切れんばかりの笑顔の数々。
扉絵は、ママと仲良しだった犬のアイリーンがママのローラースケートとじゃれ合っている絵。
ママにもね
ママにも あなたみたいな ちいさいころが あったのよ。
から始まります。
仲良しのルビー、犬のアイリーン。
サーカスごっこ。
ローラースケート。
ごみバケツのふたの上でのタップダンス。
大きな木の穴の秘密の隠し場所。
少女時代のママが、おばあちゃまに愛され、毎日を楽しく陽気に溌剌と過ごしてきたかが、娘ケイティーに語られています。
なかでも、弟のバースデーケーキに載っている、バラの砂糖菓子を弟を説得し取り上げようとしているシーンは笑えます。
新しいくつを買ってもらった夜に、嬉しくてはいたまま眠っているシーンも可愛らしい。
終盤、お気に入りの人形やぬいぐるみに、皆同じ名前を付けてかわいがっていた、その名がケイティー。
なるほど、あったかいお話の閉じ方だなぁとおもいました。
見返し(後)には、現在のママとケイティーのスナップ(カラー)の数々。
絵に惹かれて、手に取りました。
往年のコカコーラのポスターに出てくるようなアメリカンの表情豊かな描写が、このストーリーにピッタリだと思います。
「ははは、ちさいころどうだった?」と息子に聞かれ、「ケガをして血が出ても、家へ帰らず暗くなるまで遊んでいたよ。スカートはあんまりはかなかったなぁ。」と私。「困った子だな〜。」とニヤリと息子。