森の近くをバスが走るようになり、人間の世界に興味を持った森の動物たち。
そこへ、人間と暮らしたことのある野良猫の「のら」がやってきて、人間の世界のことを教えようとします。分かりやすくするために(?)森の動物たちをうまく人間社会のモノに置き換えました。
しまうまは横断歩道。アリクイは掃除機。ゾウは水道。キリンは踏切。そしてカバはトイレ…。個人的にはモモンガが新聞という細かい設定に笑えました。
子供たちも「なるほど〜」と感心したり、「これは苦しいねぇ」と動物に同情したり、ページをめくるたびに色んな反応を見せてくれました。
木村裕一さんのユーモラスなお話と、長新太さんの独特の挿絵がマッチした傑作だと思います。