正直なところ、上の子の朝読用に用意した児童書(ファンタジー)のですが、
春休みになってしまい、
私が先に読んでいたら、下の子が表紙絵を見て「面白そう」とかじりつきました。
この本の世界には、「ファンタジーの世界の決まりごと」がたくさんあって、それを堂々とセリフにして描かれているところが、逆に新鮮で楽しかったです。
例えば、「ドラゴンには囚われの姫がいるものだ」とか、「王子はその姫を助けにいくものだ」とか、
「その時の挑戦の仕方は『表に出て、わが挑戦を受けよ』」であるとか…。
物語上で、一番受けた決まりは「王子の名付けの儀式に妖精を呼ぶ」ということ。お話の中には、これをしなかったために、災難にあう王子が登場します。
イラストも今どきで、キレイでかわいいし、メインキャラクターであるドラゴンはなかなか美しい「ウロコ」をもっています。
もちろん主人公のお姫さまも、元気で、機転が利いて、普通のお姫さまじゃないところが、面白いです。
途中で、普通のちょっとおバカなお姫さまの振りをするところも、なかなかの化け具合で、笑えました。
下の子は、すごく集中して、あっという間に読んでしまいました。
上の子も早く読みたいそうです。
続きがあるらしいので、また探してきたいです。
行間や文字の大きさも子どもに読みやすいものでした。
各章には、その章にあった小さいイラストがページの端に描きこまれていて、そちらも楽しめます。
お薦めは、小学校の中学年以上高校生くらいまで。
特別ファンタジーが好きでなくても、十分楽しめます。