作者の吉川さんはたくさんの「歴史マンガシリーズ」を手がけていますが、記憶の中で、うちの子が一番初めに出会ったのが、この本でした。
動物が大好きで、たまたま見ていたテレビ番組で、「レッドデータ」と呼ばれる絶滅危惧種がいることを知り、それに関係ある本を読んでみたい。といわれたのがきっかけで、探してきた作品だったと思います。
設定は少々強引すぎるきらいはありますが、子どもたちが読む時、そんなことまで気になりませんでした。
ともかく、全世界の絶滅危惧種といわれる「レッドデータ」の動物たちを守る(保存する)ため、アニマルコレクターの・ノラと、野生児ガオちゃんは、世界中の危惧種動物たちに会いに行きます。
ここに登場する動物たちは、いかにも絶滅しそうなみんなが知っている貴重な動物の他に、動物園などでもよく見かける動物たちもいました。第1話に登場する「ゴリラ」が、絶滅危惧種だなんて、この本を読むまで私も知りませんでした。
他にもいろいろな動物たちが登場しますが、吉川さんらしい、ギャグ満載で、楽しく、「絶滅危惧種の動物たち」の知識を知ることができます。
最後に作者が後書き代わりに書いている「ニホンカワウソがいなくたって」という文は、心にズンときました。
漫画だし、面白く書かれていますが、内容を把握することを考えると、小学校中学年から高学年くらいのお子さんに特にお薦めしたいです。
ただし、残念ながら、少し前の本なので、今は普通に書店では取り扱っていません。
この本を読むなら、図書室や図書館、または古本屋をあたるか、書店や出版社に直接頼むのがいいと思います。