子供の本専門店をブラブラしていた時に見つけました。表紙をパッと見て「林明子さんの作品かな?」と思ったら違いました。でもなんだか惹き付けられて買ってしまいました。
動物やしゃぼん玉が出てきたり、お母さんが登場するとみんな消えてしまう展開、絵の色味や雰囲気も、林明子さんの「おふろだいすき」に通じるところがあります。でも「おふろだいすき」はずっと明るく楽しいのに対して、「まよなかのトイレ」は主人公の不安な気持ちと、不安に打ち勝って成長する姿が描かれているのが対照的です。
娘は気に入った様子で、何度もおっかなびっくり読んでいます。トイレやぎが登場すると、「なんで?どこから来るの?」と質問攻めにあいます。娘と読んでいて気がついたのですが、主人公のトイレを手伝ってくれるうさぎやあらいぐまは、実はペーパーホルダーのカバーや、タオルかけについているのを発見。
怖かった真夜中のトイレも、最後にはちゃんとお母さんが来てくれて、ホッ。
そういえば、下に赤ちゃんがいるのと、主人公の成長、最後にお母さんの愛情に包まれる点では、瀧村有子さんの「ちょっとだけ」とも共通点があります。
「おふろだいすき」「ちょっとだけ」が好きな子にはオススメの1冊です。