主人公の名前が「もも」だからでしょうか?桃色の夕暮れ色の表紙絵がインパクトありました。
この絵本が出版されたのは2002年ですが、こういう二階家や町の風景は昭和の30年から40年後半くらいをイメージしているの気がします。
うちにはこういうベランダはありませんでしたが、友達んちの二階がこんな感じで、遊びに行って、ベランダに出るのが楽しかったのを覚えています。(今はその友だちのうちも、最新式の3階建で、2世帯同居をしていますが)
私も子どもの頃危ないことをして近所のおばさんに叱られたりしたことがあります。(ももちゃんはやってもいないの側にいたために被害をこおむってしまってますが)
良くも悪くも、昔は近所の人は住んでいる地域の子どもたちが「悪さ」をしたら、
まっとうな大人として叱ってくれましたが、今、もし同じことをしたら、相手の子どもやその親に逆ギレされて非難されてしまいそうな怖い世の中になってしまいました。
というわけで、この絵本は全然「今」の子どもたちが共感できない気がします。
(とってもいい作品なのですが)
むしろ、読んで喜ばれるのは大人たち・30代後半以上の方たちが、昔を思い出して懐かしい気持ちになれる本かもしれません。