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ゆきとトナカイのうた」 ママの声

ゆきとトナカイのうた 作・絵:ボディル・ハグブリンク
訳:山内 清子
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,430
発行日:2001年11月
ISBN:9784591070208
評価スコア 4.67
評価ランキング 2,631
みんなの声 総数 5
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  • サーメの人々

    • イヨイヨさん
    • 30代
    • ママ
    • 山口県
    • 男の子4歳、女の子2歳

    北欧の北部ラップランドに住む先住民、サーメの人々の生活が描かれています。
    サーメ(サーミ)の人々の絵本は他にもありますが、こちらの絵本は、トナカイと共に生きる様子が詳しく描かれています。
    トナカイの群れを追い込む様子、トナカイ集め、子どものトナカイにもちぬしのしるしをつけること
    その他道具を作る様子なんかも載っています。
    最後にラップランド周辺地図と文が載っているのもすごく良かったです。
    見返しのページには、太陽が出ているラップランドの様子が!!!こちらまで嬉しくなりました。

    投稿日:2019/02/15

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  • ラップランドでの生活

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子16歳、男の子13歳

    北極圏にも位置する北欧のラップランドに住んだ体験を織り込んだ作品。
    ラップランドに伝わるお話が大好きで夢中になって読んでいたことがあたので、
    思わず手にとって読み入ってしまいました。
    絵本というよりは読み物に近い分量ですが、ラップランドでの生活が、
    マリット・インガという少女の様子を追いながら描かれます。
    トナカイと一緒の生活は移動を伴います。
    寒い地方で暮らす工夫がたくさん詰まった生活様式がよくわかります。
    昔ながらのトナカイでの移動もあれば、スノーモビルという車も使われているところが興味深いですね。
    子どもたちも、自分用のトナカイを与えられたり、お手伝いをしたり、
    日々、生活の知恵がこうやって伝えられるのでしょう。
    もちろん、厳しい自然条件の中ですから、多くの人びととの協力も必要です。
    そのあたりのやり取りもほっこりさせられます。
    色鮮やかな民族衣装、オーロラ、クリスマスの様子。
    まさしく本物のトナカイとそりでサンタクロースがやってくるのですから、
    リアリティ抜群ですね。
    子どもたちの様子もしっかり描かれているので、
    子どもたちにも共感してもらえたら嬉しいですね。

    投稿日:2009/12/21

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  • ラップランドの生活・文化をご紹介

    • ムースさん
    • 40代
    • ママ
    • その他
    • 男の子9歳、女の子4歳

     すごい絵本に出会ってしまいました。大作絵本です。北極圏ラップランドに住むサーメ族の夏の終りから冬にかけての生活を紹介する作品。作者は実際に7カ月間、サーメ族と生活を共にして体験したことを描いたといいます。
     サーメ族がトナカイを放牧して生活するスタイルは、モンゴルの遊牧生活に似ているなと思ったら、サーメ族の祖先はシベリア地方から西へ西へと移動してきたサモエド人(シベリアに住むモンゴル系の人々)ではないかと言われているそうです。トナカイたちはコケを食べて生きていくので、常に場所を移動させなければなりません。ここでも夏の村、秋のテント村、冬の家、春のテント村とサーメの人々は移動して生活することが描かれます。
     息子をとらえたのは、トナカイとの生活。肉をくんせいにしたり、内臓をソーセージにしたり、皮を靴やズボンにしたり、すごく興味を持ったようです。トナカイの群れが雄大な自然の中に描かれる場面は、「うわ〜」と声を上げていました。雪の中のテント生活も、魅力的だったようです。
     また、民族衣装がかわいいのですね。宗教はキリスト教のようで、クリスマスの礼拝風景は、赤い衣装の色が印象的でした。トナカイを売ったお金で一年の生計を立てるというところなども現実的で好きでした。こういう異文化紹介、理解の絵本は個人的に大好きです。同じ作者がネパール・チベット族の子どもたちの暮らしぶりも作品にしているということなので、(たぶん邦訳はされていないのでしょうが)目にしてみたいなと俄然興味が湧いてしまいました。
     かなり長いお話です。対象は小学生以上。絵がすばらしいです。

    投稿日:2004/01/08

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