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まどのそとの そのまたむこう」 ママの声

まどのそとの そのまたむこう 作・絵:モーリス・センダック
訳:わきあきこ
出版社:福音館書店
税込価格:\2,200
発行日:1983年4月20日
ISBN:9784834009118
評価スコア 4.25
評価ランキング 21,443
みんなの声 総数 35
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28件見つかりました

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  • こんな本に初めて出合いました

    • けいご!さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子8歳、男の子4歳

    大人が読んでもこの本の雰囲気の怖さは否定できません。
    世の中の絵本の多くが子どもにも大人にも親しみやすい楽しさがあると、勝手に考えていましたが、この本によってそれは覆されました。よい意味で衝撃を受けた一冊です。

    正直にいうと、絵が不気味です。でも、緻密でとてもうつくしい。うつろなお母さんの表情、ゆうかいされる赤ちゃんなど、恐怖感がただよっていますが、世の中にはこんなこともあるんだよと暗示しているんですね。

    最後の場面は、心の安らぎがあたえられます。どんなことがあっても強く生きなければという意志と勇気が感じられました。子どもにもぜひ読ませるべき本だと思います。

    投稿日:2007/11/06

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    2
  • アイダの表情が怖かった。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子9歳

    これも、柳田邦男さんの本に紹介されていたので探してきました。
    第一印象は「うわっ、センダックの絵本なのに、グロイ!ちょっと不気味…!」
    正直、誰かに紹介されなかれば、自分の好みだけでは決して手にはしない絵本ですね〜。
    この絵本を読まれた方は、「自信を持ってお薦めしたい」と評価されている方が多のですが、これを書かれているお子さんもこの絵本を気に入っている。ということなんですよね〜?
    うちの子は「もう、絵でダメ〜」って…。きれいな絵なんですけどね。
    基本的にセンダックっぽいのは苦手な方なのかもしれません。残念ですが。

    登場する「ゴブリン」に最初は目をひかれましたが、ラストの方で、なぜ赤ちゃんの姿をしているのか、私には理解できませんでした。
    そして何より、主人公のアイダの表情が、物語一貫して怖かったです。

    投稿日:2009/06/02

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    1
  • 娘が大好きです。まだ2歳で内容も難しいはずなのですが。
    赤ちゃんの妹がゴブリンにさらわれ、探しに行き、助け、ゴブリンを退治する勇敢なアイダが主人公です。
    センダックの宗教画的描写が不気味な雰囲気を漂わせ、
    恐ろしげなストーリーをますます盛り上げています。
    しかし、うちの娘は、この怖そうな雰囲気にのまれることなく、ゴブリン達が赤ちゃんに変身している場面で「だっこした〜い!!」と熱望します。
    ・・・ここまで人間の描写が写真のような絵本は珍しいのでしょうね。

    投稿日:2006/11/04

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    1
  • シュールな世界

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子13歳、男の子10歳

    独特のシュールな世界が広がります。
    パパが航海に出かけ、ママは元気がありません。
    アイダは小さな妹のお守りをしますが、
    不思議なゴブリンたちにさらわれて、アイダの救出劇が始まります。
    不思議なホルンがキーアイテムですが、これもどうやら
    普通のホルンとは違いますね。
    ドキッとするくらいのリアルな絵と、独特の浮遊感。
    他のお話にも出てくるけど、ゴブリンって何者?
    子どもによっては怖がるかもしれない展開ですが、
    アイダの立派な働きが生き生きと描かれているようにも思います。
    アイダの優しさや勇気。
    そして、ママをも支えているという誇り。
    大人には見えないけど、子どもはこんなに活躍してるんだ!という
    メッセージも感じました。

    投稿日:2006/11/02

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    1
  • 本質を突く本です

     センダックは、子供の本質を描くのが本当に上手い作家だと思います。パパはお留守、ママは相手をしてくれず、面倒な妹の世話をしなくちゃならないアイダの心の中は、決してふわふわしたおとぎ話で埋め尽くされてはいないでしょう。ぶっきらぼうにすら思えるアイダの台詞は、説明出来ない心の苦さを表現したものでしょうか。甘くて可愛い『こども』は所詮、大人のつくった「こどもらしさ」にしか過ぎないのだということを、センダックの絵本を読む度に思い知らされます。
     それでも、妹を取り返しにゆくアイダはママのレインコートを着ていき、困った時にパパの声を聞きます。どんな親でもやはり、親は子供の拠り所であり、またそうあらねばならないことを示唆されているような気がするのです。
     まだまだ、この作品の深みに到達出来るほどには読み込んでいませんが、子供の本質、親の本質、親子関係の本質を突きつけられるような、ある種の鋭さをもった作品です。こんなに深みのある絵本は滅多にありません。
     その深さ故でしょうか。息子は決して「この本すき」とは言いません。でも時折読んで欲しくなるようです。そして、自分で持って来た時には、本気で集中して聞いています。子供には本物を感じる能力がある、と信じさせてくれる本でもあると思います。

    投稿日:2006/03/02

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    1
  • 絵の美しさが、突出した作品

    • はなしんさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子6歳、男の子4歳

    とにかく、写実的な絵の美しさが際立つ絵本です。
    子供の絵本というよりは、美術館に飾ってある絵画を眺めているような気になり、何度見ても感動してしまうほどです。

    しかし、私には、どうしてもストーリーが、好きにはなれません。
    大事なかわいい赤ちゃんを盗まれてしまうお話なんて・・・。
    現実に子供の連れ去り事件が、頻発していて、日々、自分の子供が連れ去られてしまったらと、恐怖心を抱いている私には、この絵本を空想的なお話と捉えることは、とても難しかったのです。
    読み聞かせをしながらも、子供が不安にならないかと、気が気ではありませんでした。
    それと、ゴブリンとは、一体何者なのか最後までよくわからなかったのも気になりました。
    最後に、赤ちゃんが、戻ってきて本当によかったです。

    投稿日:2004/01/23

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    1
  • 子供の内面

    • 和美さん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子7歳、女の子4歳

    センダックの代表作の一つと言われるこの本は、とっても不思議な絵本です。はじめてこの本に出会ったときは、この本が子供に受け入れられるのだろうかと疑問でした。けれども、実際に娘に読み聞かせてみたところ、食いつくように見ていました。特に長女は、主人公のアイダになって聞いているのでしょうか、何度も何度も「読んで」と持って来ていました。大人なら、メッセージがどうのとか心理学的にどうのとか、解釈することも出来ますが、子供はそんな風に頭で考えなくても、心に染みいるようにこの本当の意味が届いているんだな、と実感した本です。とても深い本です。

    投稿日:2002/05/07

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    1
  • これは!…難しい

    センダックの他の有名な作品は子どもの頃からよく読んでいましたが、この本は記憶にありませんでした。
    そもそも子どもの頃は写実的な絵の絵本に興味が湧かなかったから手に取らなかったのか、それとも絵が怖くて記憶から抹消しているのか…
    レビューを見ていると、この写実的な絵を綺麗な絵だとちゃんと分かる感性の持ち主の子どもさんもいるようですが…私は子どもの頃、この手の絵は苦手でした。
    この美しい絵本が、最近、SNS上で話題になっていたので、読んでみたいと思っていたところ、図書館ですぐに見つかりました。

    絵は他のセンダック作品よりかなり写実的です。
    少し大きめで重厚な装丁、大人の立場としては文句無しに美しい本だなあという印象です。
    だけど見開きから顔を隠したゴブリンが座り込んでいて、いかにも怖いお話が始まりそうな雰囲気ですね。
    そしてその通り怖いお話が始まってしまいます。しかもリアルな絵なので本当に怖い。氷の人形のシーンなんて、絵本のページを貼り合わせて見られなくしてしまう子が出てきそうな勢いです。
    まあ、この絵の全体的な怖さは文化的な違いもあるかもしれませんね。日本でよく見られる子どもに向けて描かれた絵はリアルなものでもかわいいものが多いですから。

    絵が怖くて内容に集中して読み進められない子もいるかもしれませんが、ひとまず読み通すことができれば、一応ハッピーエンドです。
    ただ、私は最後のお父さんからの手紙の内容に少し引っ掛かりを感じました。
    一見、子どもの勇気を讃え、希望を持たせる内容の素敵な励ましの手紙だと思うのです。しかも、主人公は女の子。ジェンダーバイアスにとらわれない素敵なお父さんです。
    だけど、自分より小さい赤ちゃんの妹はともかく、お母さんのケアの責任を負わせる必要ある?
    私がこの絵本で一番気になったのは実はここです。

    このお母さん、終始浮かない表情で、ただ佇んでいるだけで、そこがまた頼りなさを増幅させています。彼女の心理状態が限界なのを表しているのでしょうが、それを読者である全ての子どもたちの前で肯定する必要性があるのかと疑問を感じました。
    ある子どもたちにとって、このお父さんからのメッセージが、「お母さんが頼りなくても君なら大丈夫!」と不遇な境遇の自分を肯定的に捉える勇気と成り得るのか、それとも「お母さんなんて全然頼りないから子どもの君が大人のようにしっかりするんだよ」と子どもに呪いをかけるのか、どちらに転ぶのか私には分かりません。

    この物語は、作者の幼少期の恐ろしいニュースの体験が元になっているそうです。そう考えると、この物語は子どもだった作者自身と、同じように辛い体験をした子どもたちをケアすることも想定して書かれているような気がします。そして、実際にそれは作品として成功しているだろうと思います。
    ただ…まだそのような経験をしたことがない子どもにとっては、この絵本自体がいわゆるトラウマ絵本のような位置付けになってしまいそうな残念さが拭えません。
    全般的には良い絵本だとは思いますが、難しいですね。
    読者の年齢や経験、その他色々な条件により、好き嫌いが激しく分かれそうです。
    私自身もまだこの絵本の評価に迷うところがあり、どちらともいえない、ということで星3つにしておきます。

    ところで、途中に出てくるパパの歌は、韻を踏んでいるのでしょうね。他にもことばに仕掛けがありそうで、原文で読んでみたいです。

    投稿日:2019/12/04

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  • 怖い

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子6歳、男の子3歳

    コールデコット賞受賞作品ということで読んでみました。

    『かいじゅうたちのいるところ』『まよなかのだいどころ』などは
    ドキドキしながらも楽しさが交っていますが、
    このお話はそもそも内容が不気味で怖かったです。

    子どもがゴブリンに連れ去らわれるという内容だけでなく、
    母親はあずまやでぼーっとしていて頼りないし、
    ゴブリンのフードも顔がない分余計怖さを感じ、
    子どもたちの顔もちょっと怖いし。

    でも、子どもは意外に普通に受け入れていました。

    投稿日:2019/06/30

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  • 不思議な子供の世界

    子供が有名なかいじゅうたちのいるところが大好きなので、他にも同じ著者の絵本を探したところ、見つけました。

    私は大人なので不気味だな、何でこんなに不思議なかんじの絵本なのかなと思いましたが、子供はそういうふうには捉えないのですね。とても興味深く何度も何度も読んでと言われました。

    無表情に見えるお母さん。でもそのお母さんを守ってあげてねと、伝えたかったのでしょうか、赤ちゃんがさらわれたとき、お姉ちゃんは勇敢に立ち向かい見事無事に赤ちゃんを連れて戻ります。

    お父さんから信頼されているお姉ちゃん、優しく見守るお母さん。
    絵は不気味なかんじもしますが、あたたかい家族を見ることができました。

    投稿日:2017/05/15

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