我が家では日頃から死や、死後生き物の死骸はどうなるかということ、人間や哺乳類の体の仕組みについてよく対話し、我が子もとても関心があるようなので購入しました。
うちでは多少の免疫があるので、腐ってゆく死体の描写はそれほど衝撃は受けていないようでしたが、親を亡くすイタチの様子など、とても心に残る物があったと見えて、度々持ってきて読んでくれとせがみます。
(ちなみに、本文はなく、虫の小さなセリフのみなので、読み聞かせる絵本ではないのですが、絵を見ながら子供と対話する感じです。)
以前誰かの言葉で、『現在の日本では、水洗トイレや火葬での埋葬が徹底されている為、生き物が腐ったり排泄物が身近にあるとどうなるのかということについて免疫がない為、死や死んだ生物の実態について身近に実感しにくくなっている。』という文を読みました。
そのため、我が家では幼い頃からそういったことを包み隠さず分かりやすく教えておきたいと考えていたので、この本はとても役に立ちました。
大人の個人的な目線からなんですが、やはり少しでも文章があるとありがたかったです。また、腐っていく描写は思ったより少なく、割とソフトです。だから、小さい子供に見せるには安心です。ですが、小学生くらいで、こういったことに関心がある子には少し物足りないかもしれません。(グロテスクな映像や絵に耐性のある私にはかなり物足りないです。)
この件について、子供を持つ私の妹と話し合ったところ、妹は幼いうちはそういう物を見せたくない方針とのことでした。同じような教育方針の方にはこの本はあまりお勧め出来ません。